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僕は音楽が好きだ。出来る限り多くのいい作品と出会いたい。
ただ同時に漫画や小説も好きだから、お金の振り分けが難しい。

音楽が好きなのは子供の頃からだし、今でも身近になくてはならない存在だ。
けれど、よく考えたら本なんて読み始めたのはここ何年かだ。

きっかけは本屋で働くようになってからだ。
バイトとして本屋で働いていると、ふと本が読みたくなる。
「この本はおもしろそうだ」と。
ただ音楽のと同じように小説も失敗することがある。
一般文芸にしろライトノベルにしろ悪いものは悪い。
しかし、多くの人は「ライトノベルはつまらない」と見下している。
本屋の店員も出版社も客もだ。
ライトノベルはクソみたいにつまらない作品もある。
だけど中には驚くほど楽しませてくれるものもある。

理解のない人達にどうやってものの良さを伝えればいいのか。
どうしたら買ってくれるのか?
商売って言うのは難しい。
昔バイトの社員が「エロけりゃ中高生は買うんだよ!」といってた。
まぁそれも一つの正解だ。
読書を読む入り口にライトノベル、いいとおもうけどな。

SEVEN

長澤知之の五枚目のミニアルバム「SEVEN」を聴いた。
それにしても、シングル二枚、フルアルバム一枚、なのにミニアルバム五枚も出すなんて異質だ。
そういう世間からズレた感覚も面白い。
そんな表面的なことはまあいいや。結局ミュージシャンは楽曲だ。

長澤知之は楽曲という面で僕をまったく退屈させてくれない。
過去の作品も、最新作も。
最新作「SEVEN」では新しい一面をまた聴かせてくれた。
系統的には四枚目の「SILENTSIREN」に近いポップさが溢れている。
ただ以前までの作品でとは違い、曲調に明るさがとても強い。
詞は前向きだったり、死にそうだったり相変わらず面白い。

1・あんまり素敵じゃない世界
勢い溢れたポップロック、パワーポップに近いものがある。
新鮮な四つ打ちのバスドラに、強く歪んだギターバッキング。
多様な展開は見せず、シンプルなメロディをストレートに歌い上げる。
長澤知之がストレートに歌うと逆に新鮮だ。
詞の面でも驚いた。「スタンドアップボーイ・カモンガール」と長澤知之が歌うのはおもしろい。
しかもそんな曲のタイトルが「あんまり素敵じゃない世界」
新しい長澤の一面を突きつける一曲目にピッタリな楽曲。
・・・ラストに少し入ってるギターソロはCOIL佐藤洋介によるものらしい。上手い!

2・センチメンタルフリーク
孤独な気持ちをフォークロックに包んだ楽曲。
こういうフォーキーな曲を歌うと、多くの日本のミュージシャンが日本の古いフォークのような質感を持つように聞こえるが、長澤知之が歌うと二ールヤングとかの海外の匂いが漂う気がする。
詞の面では、情けない孤独な男の描写が上手い。こういう詞を気取らず上手に表現するのが素晴らしい。
「ただあいたいひとはどこにもいない あんたでもない あんたでもない」
こういうことをさくっと言う長澤らしさ溢れる楽曲。
・・・「あなたにあいたくて」って曲(福耳)に参加した人がこれを歌うのもまた面白い。あれはあれでいい曲だけど。

3・されど木馬
古典的なロックなイントロ・Aメロ。こういうダサかっこいいオールドなことをあっさりやるのかと驚いた。
ただ、サビで思いっきりポップに展開する。笑っちゃうくらいポップ。
ギターのカッティングが目立つけど、オルガンとエレピがいい味出してる。
詞はメリーゴーラウンドの馬が自由を夢見るファンタジーな内容なのだろうか?それとも同じ日常を繰り返す人間を木馬に例えてるのか?両方か? 

4・静かな生活
アコースティックギターとパーカッションが心地良いスローな曲。
メロディの良さは言うことなし。そしてロックな曲と違う優しい声だ。
長澤知之がスローな曲で聞かせてくれる声に、僕はいつも神々しいものを感じてしまう。
詞はタイトルのとおり静かな生活について淡々と歌ったものだ。
「その日が訪れるのを信じていよう どこにいても耳を澄ませていいよう」
COILの1Stアルバムのライナーに、ポップミュージックには絶望と希望が混在していると書いてあった。
まさにこのことだとなぜか思い出してしまった。

5・幸せへの片思い
これも、淡々とした曲で情けなく孤独な心情を歌う曲だ。
ポップなメロディーにネガティブな内面・外面のことを混ぜ合わせている。
サウンドはアコースティックギターのカッティングを中心としたシンプルなもの。
詞の殆どを占めるのはマイナスな感情。
そのすべてを「幸せへの片思い」の言葉に集約している気がする。
誰もがふと思いそうだけど口にしないことを長澤知之は歌うんだな。そんな風に痛感する。

6・決別
歪んだギターの音色が目立つスローなテンポで始まる別れを歌う曲だ。
美しいメロディーのミドルテンポな前半からアコギのカッティングが特徴的なテンポが上がる中盤に、そして前半と同じミドルテンポなサビのメロディーに戻る。
サイケデリックさを強く押し出した重いサウンド。特にギターの歪み具合や裏でなるフィードバック音がそれを強調している。
このアルバムの中で一番メロディーが気に入ったのがこの曲だ。
長澤知之は人間の孤独をここまで美しく歌えるのか。
大抵の別れの曲は相手のいいとこを歌うが、見事にそれがない。
孤独と強がりと悲しみがにじみ出てる詞に聞こえてならない。

7・バベル
高らかなメロディーとロックバンド的なサウンドが合わさった、勢いのあるロックナンバー。
長澤知之の楽曲は特徴的なコーラスを効果的に使うことが多いが、この曲ではボーカルはなかなかシンプルだ。
ギターも割りとラフな感触で、LIVE的な楽曲だ。
最初の詞を聞くと誰か相方がいるのかなとも思ったが、聴き進めるとこれは一人の禅問答なんじゃないかと思う。
バベルのタイトルに相応しい空想的な曲に僕には聞こえる。
以前の作品までの自虐さは薄まり、とてもポジティブな世界観だ。
「俺は信じてる」なんて高らかに歌う長澤知之はちょっとイメージになかった。

このアルバムは本当に新しい一面を見せてくれた。
前作までのボーカルスタイルとまた違うスタイル、新しいサウンド、ポジティブな詞世界。
様々なものを提示してくれる。
震災以後、様々な音楽も形を変えた。そして聴くものの心情も大きく変わった。
この作品は、そんな人に(僕も含めて)提示するロックミュージックからの回答に聞こえる。(長澤知之本人はそういう趣旨じゃないとは思うが)
このカラフルな曲が詰まった「SEVEN」というアルバムが、ポップ・ロックミュージックにどんな影響を与えるかはわからない、そんなに売れるとも思わない。
ただ、お金をアイドルに大量のCDという形でつぎ込むような世界とは縁遠い。
そんな、大切な一枚を手に入れた気がする。



SEVEN(初回限定盤)(DVD付)

SEVEN(初回限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BounDEE by SSNW
  • 発売日: 2012/06/06
  • メディア: CD


I think so 思う

少しづつ暖かくなって「あぁ もう夏か」なんて思ってしまう。
子供の頃は夏が来ると浮かれて、何かおこるんじゃないか? なんて思ったりもしたが20代中盤に差し掛かってくるとそんな気持ちもめっきり減ってくる。
そんな中読んだ漫画が緑のルーペという人が描いた「ブラパ」という作品。

ブラパ THE BLACK PARADE(1) (ヤングガンガンコミックス)

ブラパ THE BLACK PARADE(1) (ヤングガンガンコミックス)

  • 作者: 緑のルーペ
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2012/04/25
  • メディア: コミック





なんとなく買ってみたけれど予想以上に面白い。
ストーリーは、人のあまり寄り付かない廃車両で出会った二人の男女が遊ぶという、一見ただの
日常ほのぼの漫画にも感じるものだ。
ただ廃車両や廃工場をRPGのような世界に見立てて、冒険ごっこをするという小学生みたいな行動が、懐かしさを感じさせると同時に「視点を変えれば世の中こんなにワクワク出来るんだな」と思わされる。
そして一巻の後半から、少しづつ謎が生まれてくる、これからどうなるんだろうかとストーリーの行く先にもワクワクする。

あと最近(でもないけど)購入したのがフジファブリックのシングル「徒然モノクローム」

徒然モノクローム/流線形(初回生産限定盤)(DVD付)

徒然モノクローム/流線形(初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMAR
  • 発売日: 2012/05/16
  • メディア: CD






クロニクルの要素だったポップさをより突き詰めていったかのような曲だった。
フジファブリック流のパワーポップの進化系ともいえる曲。
メロディラインも比較的シンプルだけど、細かな仕掛けがやはりプロ。いいアクセントになっている。
特にギターソロ前~ギターソロの展開が見事。
コード進行も流れに沿っているけれど、コーラスやソロによってまったく違う顔を見せる。
あと、こんなにも古風に弾きまくって、ギタリストの中のギタリストみたいなことをやる山内はおもしろい。
各々が主張した結果、上手い具合にフジファブリックのサウンドになっている。
ただライブでこれを四人でやるのは厳しそう。


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